「本日はお集まりいただきありがとうございます!」
音声機材トラブルがあり、結局新婦がマイクなしの地声で司会進行を始めた。声がよく通る人なのでマイクなしでも全然問題なかった。というか新婦が進行もやるんだ。
「今日は、なんと!SNSに写真投稿OKです!私のこの姿、SNS解禁です!顔さえ隠してくれればSNSオッケーで~す!どんどん撮って、リアルタイムでTwitterに投稿してくださいね!あとでエゴサします!」
これには驚いた。新婦のフォロワーとは長い付き合いになるが、自分の写真をSNSに全く載せない人なのだ。今回のSNS解禁、相当な「覚悟」を感じる。

機材トラブルのためスタッフを呼ぶ新婦、椎名林檎のMV?
エゴサするならハッシュタグあった方がいいのにな、と思っていたら、同卓のフォロワーたちから「ハッシュタグは…?」という声が次々に上がった。さすがインターネット友人枠、全員ツイ廃。伊達に10年もTwitterやってない。
挨拶が終わり、スクリーンで新郎新婦の紹介ムービーが流される。
新婦側の紹介ムービーでは10年前の昔のオフ会の写真などもあり、ノスタルジーな気分になった。それに加え、新婦の様々な思い出の写真が映されていく。当たり前だが私は彼女のSNS上での姿しかほとんど知らない。インターネットの向こう側には、コンテンツではない彼女の人生があるという事実になんだか感動した。

ちなみに新婦紹介ではTHE BACK HORNの「コバルトブルー」が流れていたのに対して、新郎紹介のBGMは小田和正の「たしかなこと」。二人のBGMのギャップと、スライドショーで映る写真のポーズなどから「静の新郎」「動の新婦」というイメージになっていて、何だか笑ってしまった。
新婦とは何度も会ったことはあるが、新郎についてほとんど話題に上ることもなかったので、二人の思い出の写真は新鮮だった。
最後は挙式された時の写真だった。新婦は今日楽天で買ったドレスを着ているとのことだが、お高いドレスも似合う。深夜のタイムラインで暴れてるイメージとは全く結びつかない。ちなみにこの会が終わった後、同席していたフォロワーが「黙ってればただの美人なんだよな」と失礼なことを言っていたが、この人黙ってない美人だから面白いんだよね。
なんて考えていると、突然スライドショーの映像が暗転。
「あれ!?動画がおかしいですよ!?なになに!?」
隣でわざとらしくハチワレみたいな事を言い出した新婦。その前に、なんで私の隣に新婦がいるんだ。
「愚かな人間どもよ
私は邪神アストラル様の従順な下僕
今日この場所には爆弾が仕掛けてある
お前たちはアストラル様のいけにえとなるのだ
ただ魂をうばうのではない
祝福された魂をうばう
祝福されていればいるほど
強い魔力が得られる
わかっただろう つまり
新郎新婦の魂だ」
この辺りで新郎側ゲストから「お前らだろ新郎新婦は!!」とヤジが飛ぶ。本当にそう。この間ずっと新婦は「なんだって~!?そんな~!?」などとだいぶ白々しいことを言っていた。
「だが爆弾を解除する方法も用意した」
人間どもよ 全力で探すがいい
二人を助けようとするほど
アストラ様のかてとなるのだ」
同卓のフォロワー達から「優しい~」と声が上がる。ムークラの優しさの基準わからない。
「爆発まであと一時間 せいぜいあがくがいい」
なぜかカウントダウンではなくカウントアップが始まるスクリーン。
「あ~!この番号札の裏に何か書いてある!まずはここからだ~!」
(魂を奪われそうになっている)新婦の掛け声とともにデスゲームの火蓋が切って落とされた…!
突っ込みどころが多すぎる。

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